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活動報告

ワークショップ「計ろう知ろう放射線」(KEKキャラバン協力事業)

日時:平成23年10月22日(土)
場所:島根県立三瓶自然館

 関心の高まる放射線について、分かりやすい実験を通して正しい理解を深めるためのワークショップを開催しました。講師は高エネルギー加速器研究機構(KEK)の佐波俊哉准教授。KEKは茨城県つくば市に拠点を置き、宇宙の起源、物質や生命の根源に迫る研究を行う機関です。

放射線①

まずは、そもそも放射線とはどういうものかを知るための講義です。一口に放射線と言ってもさまざまな種類があること、それぞれに特徴があることを分かりやすく解説して頂きました。

放射線②.JPG

 続いて実験に移ります。実験では放射線を測定する機械「サーベーメーター」を使っていろいろな物から出る放射線を計ってみました。薄い紙で遮ることのできるα線、鉛の板でなければ遮ることのできないγ線など、それぞれの性質がよく分かります。

放射線③

 アルコールやドライアイスなどの簡単な道具を使って作れる実験装置「霧箱」でも放射線を“見る”ことができます。放射線が通過したことを表す白い筋がパッと見えるたびに、会場からは驚きの声が上がっていました。

 実験が終わってからも、興味関心の高さから予定の時間を越えて質疑応答が交わされました。また、同時に開催されていたパネル展「放射線とエネルギーの科学」も参加者には好評でした。多くの小中学校教員の方の参加もあり、交流の輪が広がったワークショップとなりました。