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活動報告

H24.5.9「先生のための日食観察講習会」

日時:平成24年5月9日(水)
場所:島根県立三瓶自然館

 教員向け科学コミュニケーション講座第1回目として、日食の原理や日食の観察方法について、太陽の観察実習を通して学ぶ講習会を行いました。

 大田市を中心に県内の小中学校から9名の先生方の参加がありました。
 講師は、サヒメルの天文担当の3名の学芸員が分担して務めました。前半では、日食の基本的原理や、5月21日に見られる金環日食の様子、観察の注意点などについて太田研究員より解説を行いました。

  

 後半は、天文台へ場所を移して太陽の観察実習を行いました。竹内 天文事業室長、矢田研究員の説明のもとで、いくつかの方法で実習を行いました。最初に、最も簡単な方法として日食メガネを用いた観察を行いました。続いて、紙や箱に空けた小さな穴を通過する光を床や壁に投影して間接的に太陽を観察するピンホール法の紹介がありました。

 最後に、天体望遠鏡と太陽投影板を用いた観察方法についての説明と実習を行いました。学校の理科授業でも使われるタイプの望遠鏡と、サヒメルの大きな屈折望遠鏡の2種類を使って観察を行いました。

 講習会後も、金環日食観察会の方法について先生同士で議論されたり、学芸員に相談されたりする先生方がいらっしゃいました。先生方からは、「知らないことを知れてよかった」、「観察会のアイデアが浮かんだ」などの声も聞かれ、実りある講習会とすることができました。