つなごう!学ぼう サヒメル理科ネット

活動報告

第1回 理科ネット意見交換会「理科好き育成プランを考えよう!」

日時:平成25年2月23日(土)午後
場所:ビックハート出雲

 教員向け科学コミュニケーション講座の第7回目として、理科ネット会員が集まり、理科教育についてグループワークを通して気軽に話し合う意見交換会を行いました。今回は、サヒメル理科ネットサポートチームメンバーの松本一郎先生(島根大学教育学部 初等教育開発講座准教授)をアドバイザーにお招きして行いました。
 参加者は8名の教員・学生の皆さんと4人のサヒメルスタッフ、全員で12名での開催となりました。

 意見交換を始める前にまず、アドバイザーの松本先生からお話をしていただきました。その後、心と頭をリラックスさせるための簡単なゲーム(アイスブレイク)を通して自己紹介とグループ分けをしました。最初は緊張感がひしひしと感じられた室内も、意見交換を開始する頃には少し打ち解け合った雰囲気になりました。

  

 意見交換は「理科好き・自然好きの子どもを育むために、指導者として大切にしたいこと・力を入れていきたいこと」をテーマとして、2つのグループに別れて行いました。
 前半はカードワーク手法でのグループワーク。テーマに関する各自の意見が書かれたカードの束から各自2枚を引き、より共感できる1枚だけを残す作業をカードの束がなくなるまで続けました。どのカードも大切な意見が書かれたカードであるだけに、皆さん選択には悩まれていました。 
 各自の手元にカードが1枚になった段階で、そのカードを選んだ理由を発表し合いました。お互いの発表に皆さん共感されている様子でした。

  

  

 後半は、カードワークで作成したカードを使ったラベルワーク。まず、作成したカードを書かれた内容によっていくつかのまとまりに分類し、それぞれにタイトルをつけました。次に、まとまり同士の関係を図示したりしながら「理科好き育成プラン」として1枚の模造紙上に整理しました。
 最も白熱したのがこの分類・整理の場面でした。皆さん、安易にカードを仲間分けすることなく、何度もカードを並び替えたり、まとまりを移動させたりしながら、時間いっぱい話し合われていました。

  

 ラベルワークのまとめには、各グループで話し合われたことを発表し合いました。各グループとも「理科好き・自然好きの子どもを育む」ことについて、指導者としての心構えから実験・観察などの具体的な場面で取り組みたいことまで様々な観点から考え、話し合われたことが分かる発表をしていただきました。
 そして最後に、講評として松本先生から、各グループで話し合われたことの中で特に大切な点や、話し合われた内容の今後の理科ネットの活動へのフィードバックの可能性などについてコメントをいただきました。
 

 今回の意見交換会を通して、学生、教員、サヒメルスタッフそれぞれ異なる立場からの理科教育への熱い思いや考えに触れることができました。今回得られた貴重な意見を今後の理科ネットの活動にフィードバックさせていきたいと思います。