科学コミュニケーション講座①②「粒度表を作ろう」「正しく学ぶ太陽観察」
8月19日に科学コミュニケーション講座が行いました。
今回は天文コースと地質コースの2つを同時開催しました。
概要
開催日時 平成25年8月19日 14:00~15:00
開催場所 島根県立三瓶自然館
開催コース
- 地質コース
- 天文コース
- 地質コース
当館学芸員が、地質学習に有効な粒度表を紹介し、その作成・活用する教員向けの研修会を行いました。
最初の30分で、粒度表の紹介と作成が行われ、その後実際にフィールドに出て、地層観察の実践が行われました。
↑粒度表を作っている様子
↑地層観察の実践をしている様子
簡単につくりやすく、教材としても分かり易い粒度表は、地層観察の際にその粒径を正確に捉えるための必需品です。教員は、予め篩分けされた砕屑物粒子を用いて、自分で粒度表を作成したことにより、各粒径の様子を感じたようでした。また、完成した粒度表を露頭に当てると、教員からこれなら子どもに教えやすいとの声もあり、製作方法への発問も積極的になされたことから実施効果は高かったと感じました。
- 天文コース
当館学芸員が、太陽観察や太陽光を使った教材を紹介する教員向けの研修会を行いました。
太陽は、授業中に観察ができる最も有効な天体です。しかし、観察法を誤ると目に障害を負う可能性もあり、正しい手法を学ぶ事が最も重要です。そこで今回は肉眼や望遠鏡を使った様々な観察法を紹介し、普段の授業で安全に実施してもらえることを念頭にしました。
先生方それぞれの環境で、可能なところから少しずつでも実際の観察を取り入れてもらえることを期待して実施しました。
講習を受けた先生方からは、道具の入手方法などに興味を持ってもらえた他、目への危険性など、十分な注意が必要であることを認識してもらえたようでした。
今後も科学コミュニケーション講座を通して、理科を教えられる先生方のお役に立てること、学校現場と自然館がもっと身近になれるよう努力していきます。