つなごう!学ぼう サヒメル理科ネット

お知らせ

今日の1枚「雪あられ」

2015年11月26日

いよいよ三瓶北の原でも本格的な冬の足音が聞こえてきました。

屋外からパラパラパラ!と何やら降ってくる音が…出てみると一面真っ白になっていました。

音の正体は雪あられ。

雪あられは、落下中に雪の表面が解け、それがまた凍った状態で地上に落ちてきたものを言うそうです。

 

今日の1枚「ツルウメモドキ」

2015年11月25日

落葉した林の樹上には、ツルウメモドキの実がよく目立ちます。

熟すと黄色い外側の種皮が裂け、中から赤い仮種皮に覆われた種子が顔をのぞかせます。

その色合いもとてもきれいです。

その名の通り、ツル性の木ですので、実のなったツルをよくよくたどると、

樹木に巻き付いて上へ上へと成長している様子がよく分かります。

今日の1枚「コゲラ」

2015年11月22日

ジュリリ、ジュリリと鳴くエナガのグループに誘われて林の中を歩くのですが、

すばしっこい動きについていけず、なかなか写真におさめることができません。

代わりに背中を撮らせてくれたコゲラの写真を掲載します。

日本で見られるキツツキの仲間では一番小さい種類のコゲラ。

背面のボーダー模様は、白いドット柄のような羽の集まりでできています。

今日の1枚「クヌギエダイガフシ」

2015年11月21日

葉の落ちたクヌギの木の枝をよくよく見てみると

小さな球状のイガを持った物体を発見できるかもしれません。

クヌギエダイガフシと呼ばれる虫こぶの仲間で、

ハチの仲間の寄生によって形成されたものです。

イガにも細かな毛が見られ、一見ふわふわしていそうですが、

さわってみると木質化していてとてもしっかりしています。

今日の1枚「ミミズク」

2015年11月20日

ミミズクと言えば、フクロウの仲間のミミズクを思い浮かべる方は多いと思いますが、

今回ご紹介するのは、「昆虫のミミズク」です。

ヨコバイ科の昆虫ミミズクは、セミの仲間に近い種類の昆虫です。

名前の由来は、やはり特徴的な胸部の角がフクロウの仲間のミミズクのように見えるためのようです。

今日の1枚「ツチグリ」

2015年11月19日

本日の三瓶北の原は、霧雨のような雨が降ったり止んだり。

湿度たっぷりの野外では、湿度大好きなキノコのツチグリを発見しました。

このツチグリの学名を日本語に訳すと「星の湿度計」なんだそうです。

ツチグリは、湿度によって外皮を星型のように開きます。

そして、雨に打たれる圧力によって中央の穴から胞子を噴出しようとする

見た目も胞子を拡散する戦略もなかなかおもしろいキノコの仲間です。

成長すると地面から完全に離れてしまうのも特徴的です。

 

今日の1枚「イヌシデメフクレフシ」

2015年11月15日

三瓶北の原でも紅葉は終わりに差し掛かり、落ち葉が地面を覆っています。

葉が落ちた樹木の枝をよく見ると、さまざまなデザインの虫こぶを発見できるかもしれません。

イヌシデの冬芽の中に、他の冬芽に比べると異様にふくらんだ冬芽の姿が。

イヌシデメフクレフシという虫こぶです。

虫こぶとは、昆虫などの小さな生物が寄生して、植物の組織が異常な発達を起こしてできるものです。

イヌシデメフクレフシはダニの仲間によって、こんなかたちにふくれあがっています。

今日の1枚「スズサイコの種」

2015年11月12日

初夏の頃には、きれいな星型の花をつけていたスズサイコ。

現在は、莢(さや)のような袋果が割れて、

白い冠毛を持った種をのぞかせています。

ガガイモ科の仲間は、花の数に比べて結実するものが少ないようです。

ですが、よくよく探してみるとこんな姿のスズサイコを見つけることができます。

『スズサイコの花の様子はココをクリック!』

 

今日の1枚「メジロの巣」

2015年11月7日

北の原を歩いていると、草地の中に怪しげなかたまりが…。よく見ると野鳥の巣でした。

当館の研究員に聞いたところ、メジロの巣なのだそうです。

子育ての時期に、樹木の枝の間につくられるメジロの巣ですが、

子育てが終わり、使われなくなった巣が何かの縁で北の原にやってきたものと思われます。

コケやシュロの繊維などの他に、ビニール製の繊維といった人工物も巣材に使われていました。

とっても繊細なつくりで、卵の乗る産座には、柔らかい動物の毛が使われていました。

親鳥ってすごいですね!

 

今日の1枚「イノシシの足跡」

2015年10月31日

姫逃池の際の柔らかい地面にイノシシのものと思われる足跡を見つけました。

写真下の足跡では、前蹄と一緒に副蹄の跡のように見えるものもあります。

イノシシの蹄は4本で、人間で言う中指と薬指が大きな前蹄で、

人差し指と薬指が小さな服蹄です。

鼻を使って地面を掘り起こした後、そこに入っていったと思われます。

ぬた場として使ったのでしょうか。